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財産分与の悩み相談6
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借金と財産分与

離婚の悩み相談
夫が妻である私に内緒で莫大な借金をしていました。現在は離婚協議中ですが、財産分与でもめています。夫は借金も財産分与に含めると主張して譲りませんが、夫が勝手に借入れた借金は離婚の際の財産分与に含まれるものなのでしょうか?
たとえ夫婦であっても、保証人にでもなっていない限り、配偶者の借金を支払う義務はない!というのが原則です。

したがって、夫が妻であるあなたに内緒で借金をしていた場合には、あなたに返済義務はありません。

※ ただし、夫が亡くなり相続が開始された場合には、妻(配偶者)や子が夫の財産(借金も含む)を引き継ぐことになるため、借金を負いたくない相続人は、家庭裁判所の相続放棄手続き等が必要です。

離婚に伴う財産分与とは、〝夫婦が婚姻期間中に築いた共同財産を、その貢献度に応じて公平に分配しあう〟という意味を含んでいるため、たとえば夫が婚姻前から所有していた財産であったり、あるいは婚姻期間中にあっても、相続などによって取得した財産等については、原則として財産分与の対象にはなりません。

借金イメージさて、ご質問にある「夫がした借金は財産分与の対象になるか?」についてですが、日常家事に全く関係のない借金については、財産分与の対象にはならないと考えられます。

つまり、夫婦生活を維持する目的(食費や光熱費など)の借金であれば、たとえ妻に内緒で夫が借入れを行っていたとしても、あなたに支払義務が発生するため、財産分与の対象になると考えられます。

これは、日常家事債務といって、生活費目的の借金(負の財産)については、夫婦が共に負担するという民法のルールに則ったものです。
夫婦の一方が日常の家事に関して第三者と法律行為をしたときは、他の一方は、これによって生じた債務について、連帯してその責任に任ずる。但し、第三者に対し責に任じない旨を予告した場合は、この限りでない。

【民法 第761条】
したがって、夫が生活費目的で借入れた借金であれば、財産分与の対象となりますが、単に自己の浪費目的で借入れた借金であれば財産分与の対象にはならないと考えられます。

ちなみに、夫婦が連帯して支払義務を負うとされる生活費とは、主に次のようなものが挙げられます。
日常家事債務に該当するケース
チェック 食費
チェック 水道光熱費
チェック 衣類等の購入費
チェック 家財道具・電化製品の購入費
チェック 養育費・教育費
チェック 家族の医療費・娯楽費 …など