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親権と養育費の悩み相談1
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面接交渉権とは

離婚の悩み相談
まだ幼い子供には母親が必要だろうと思い、妻に親権を譲りましたが、離婚後、一切、子供に会わせてくれません。父親として、たまには子供と接したいのですが、どうしたらよいのでしょうか?
未成年の子がいる場合、夫、あるいは妻どちらか一方を親権者と決めていなければ離婚は認められません。

親権には、子供の身の回りの世話をする「身上監護権」と、子供に代わって法律行為等を行う「財産管理権」と呼ばれる2つの権利がありますが、親権を妻に譲ったからといって、父親であるあなたの子供に対する扶養義務がなくなるわけではなく、ましてや親としての立場を失うわけでもありません。
身上監護権 子供の身の回りの世話や教育・しつけなど、生活全般の面倒をみる権利
財産管理権 子供に代わって、財産を管理したり、未成年者には認められていない法律行為(契約など)を行う権利
なぜなら、親権とはあくまで子供の利益ために設けられた制度であって、親権を得た一方の親に子を独占させるための権利を与えるためのものではないからです。

そこで、法律によって明文化されているわけではありませんが、親権を得なかった相手方配偶者には〝面接交渉権〟という権利が認められています。

※ ちなみに、従来は面接交渉権という用語が一般的でしたが、この表現が大げさであるという批判もあり、近年は面会交流という用語を用いるケースが増えています。

この面接交渉権(面会交流)とは、親権をもっている相手方に対し請求することのできる権利で、具体的には親権を得られなかった一方の親が、離婚後、子供と会って話したり、一緒に遊んだりする機会について具体的に取り決めていきます。

面接交渉権の内容は、夫婦双方の協議により自由に決めることができるため、たとえば「月に1回、○時~○時まで、○○公園で会う」といった日時・時間指定だけでなく「週末の土曜・日曜日の2日間は、父親の下で一緒に過ごす」といったような内容でも、両者の合意が得られれば特に問題ありません。

ただし、親権や面接交渉権については、子供の福祉が最優先されるべきものであることから、子供の情操上、親を会わせることが適切ではない(同居中に父親が子を虐待していたなど)とされる事情がある場合には、面接交渉権が制限されることもあります。

父親に会わせることが、子供に悪影響を与えるなどの支障がなければ、子の面接交渉権については裁判所も認容する方向で定着しているので、親権を持った相手方配偶者が、子に会わせることを頑なに拒否していても、家庭裁判所の審判等を申立てれば、よっぽどの理由がない限りは認められるはずです。




身上監護権と財産管理権

離婚の悩み相談
離婚すること自体には夫の理解も得られたのですが、「子の親権者は俺がなる!」と言って話しがまとまりません。まだ幼い(3歳)ので、母親である私が引き取り面倒を見たいのですが、何か良い方法があったら教えてください。
未成年の子がいる場合、その子の親権者(夫 or 妻)を決めなければ離婚は認められません。

そこで、夫婦の話し合いによって親権者が決まらなければ、家庭裁判所の調停を経る必要がありますが、子の親権については、特に問題となるような理由(母親が子を虐待していたなど)がなく、また、母親が積極的に子供の面倒を見たいという気持ちがあるケースにおいては、圧倒的に母親有利(8~9割)と言うのが現状です。

どうやら調停委員や裁判所でも、子供には母親が必要であるとの考えが浸透しているようです。

親権者を決める場合の判断基準は、子供の福祉の観点が大きな基準となることから、必ずしも専業主婦であることが、離婚後の親権を決める上で致命的な判断材料になるとは限りません。

なぜなら、経済的な面に関しては、相手方配偶者の養育費という援助で補うことができるからです。(もちろん、日常の生活費等については、あなた自身が働きに出たりするなどして家計を賄い、子の養育上、ある程度相応しい環境を作らなければなりませんが・・・)

親権の内容ちなみに、子供がある程度の年齢(10歳前後)に達していると、子の意思(意見)が尊重される場合もありますが、子供が幼ければ幼いほど母親有利という状況に、今のところ大きな変化はありませんので、3歳という幼いお子さんをお持ちのあなたのケースでは、特に子供にとってマイナスになるような問題がなければ、あなたが親権者となる可能性が高いと言えます。

※補足:子の年齢が15歳以上であると、基本的に子の意思が尊重されます。

また、あなたが子の親権にこだわらず手元において育てたいということであれば、財産管理権を父親に譲ってしまい、身上監護権を得るといったように親権を分ける形で交渉してみるのも一法かもしれません。
身上監護権 子供の身の回りの世話や教育・しつけなど、生活全般の面倒をみる権利
財産管理権 子供に代わって、財産を管理したり、未成年者には認められていない法律行為(契約など)を行う権利